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退職・転職 2026年4月掲載

会社の辞め方完全ガイド
ボーナス・失業保険・扶養で損しない全手順

2026年4月掲載

⚠️ 本記事は情報提供目的です。制度の詳細は必ずハローワーク・日本年金機構でご確認ください。

📋 目次
  1. ボーナスをもらって辞めるベストタイミング
  2. 失業保険の受給条件・金額・期間
  3. 家族の扶養に入る条件と手順
  4. 注意:失業保険受給中は扶養に入れない
  5. 退職前にやること7選
  6. 推奨退職スケジュール
  7. よくある質問

「ボーナスもらってから辞めたい」「失業保険はどれくらいもらえる?」「退職後は配偶者の扶養に入りたい」——これらはすべて合法・正当な権利行使です。制度をフル活用して退職後の生活を安定させましょう。

ボーナスをもらって辞めるベストタイミング

支給条件を就業規則で確認する

多くの会社の就業規則に「支給日に在籍していること」が支給条件として記載されています。退職前に確認しましょう。

確認事項内容
夏季ボーナス支給日6月下旬〜7月が一般的
冬季ボーナス支給日12月上旬〜中旬が一般的
在籍確認日多くは「支給日」当日。査定基準日が別に設定される会社もある
退職届の提出タイミング支給日の翌日以降に提出すれば確実
退職希望日まで法律上は2週間後でOK(就業規則は1〜2ヶ月前が多い)

有給を合わせて消化する

ボーナス支給後に退職届を出し、残りの有給休暇を全て消化してから退職日を迎えるのが理想的です。有給の買取は義務ではないため、消化しないと失います。

退職届と退職願の違い:「退職願」は撤回可能なお願い。「退職届」は会社の承認不要で法的効力を持つ意思表示。円満退職なら退職願で十分ですが、会社が引き留めるなら退職届を提出することで2週間後に退職が確定します。

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失業保険の受給条件・金額・期間

失業保険(正式名称:雇用保険の基本手当)は、自分が毎月給与から天引きされてきた雇用保険料を財源とした制度です。使わない手はありません。

受給資格(自己都合退職)

給付額の目安

基本手当日額 = 退職前6ヶ月の賃金日額 × 給付率(50〜80%)

退職前月収(総支給)日額目安月額換算(22日)
月30万円約4,800〜5,200円約10.6〜11.4万円
月40万円約6,200〜6,800円約13.6〜15.0万円
月50万円約7,500〜8,000円約16.5〜17.6万円
月60万円以上上限 約8,490円(2025年度)約18.7万円

※給付率は年齢・賃金水準により50〜80%の範囲。賃金が低いほど給付率が高くなります。

給付日数(自己都合退職・45歳未満)

雇用保険加入期間給付日数
1年以上10年未満90日
10年以上20年未満120日
20年以上150日

給付までのスケジュール

2025年4月改正:自己都合退職の給付制限期間が2ヶ月→1ヶ月に短縮されました(5年以内に正当な理由のない自己都合退職が2回以上の場合は3ヶ月のまま)。また正当な理由(育児・介護・健康上の理由・ハラスメント等)による退職は「特定理由離職者」として給付制限なし(7日の待機期間のみ)になる場合があります。

家族の扶養に入る条件と手順

配偶者が会社員・公務員の場合、その健康保険の扶養(被扶養者)に入ることで健康保険料と国民年金保険料の両方が不要になります。これは非常に大きなメリットです。

制度扶養に入った場合入らない場合の負担
健康保険保険料なし(扶養として無料)国保:前年所得により月1〜3万円程度
国民年金(第3号)保険料なし月16,980円(2024年度)
合計節約効果(月)約2〜5万円の節約

健康保険扶養の条件

注意:失業保険受給中は扶養に入れない

重要:基本手当日額が3,612円以上の場合、受給中は健康保険の扶養に入れません。日額3,612円×365日≒131.8万円で130万円の基準を超えるためです。
期間状況扶養
退職直後〜申請前無収入扶養に入れる
待機期間7日給付なし扶養のまま
給付制限1ヶ月給付なし扶養のまま(入れるが後述の注意あり)
給付開始〜終了日額3,612円以上扶養から外れ国保へ
給付終了後無収入再度扶養に入れる
⚠️ 2025年4月改正後の現実的な判断:
給付制限が1ヶ月に短縮されたことで、「給付制限中だけ扶養に入る」戦略のコスパが大きく下がりました。

扶養に入るには配偶者の会社へ書類提出 → 1ヶ月後に抜ける手続き → 国保加入 → 給付終了後に再度扶養申請と、1ヶ月のために手続きを4回こなす必要があります。配偶者の会社の総務担当にも2回書類を出させることになり、実務的な負担が大きいです。

現実的な選択肢:給付制限の1ヶ月は国保か任意継続でしのぎ、給付終了後にまとめて扶養に入る方がシンプルなケースも多いです。1ヶ月分の国保保険料(数万円)と手間を天秤にかけて判断しましょう。

退職前にやること7選

  1. 就業規則でボーナス支給条件・退職申告期限を確認
    人事規定・就業規則を確認し、ボーナス支給日と退職申告のタイミングを逆算する。
  2. 有給残日数を確認し消化計画を立てる
    有給休暇は権利。ボーナス支給後から退職日まで全て消化する計画を上司に伝える。
  3. 健康保険の選択肢を比較する
    ①任意継続(2年間)②国民健康保険③配偶者の扶養の3択。2025年4月改正で給付制限が1ヶ月に短縮されたため、現実的には「失業保険受給中は国保 or 任意継続、給付終了後に扶養へ切り替え」が最もシンプル。給付制限1ヶ月だけのために扶養の手続きを2回往復するのはコスパが悪い。
  4. 生活費6ヶ月分の現金を確保
    失業保険が入るまで1〜2ヶ月かかる(2025年4月改正後)。最低でも生活費3ヶ月分、理想は6ヶ月分を現金で確保。
  5. 退職所得の計算(退職金がある場合)
    勤続年数×40万円(20年超は70万円)の退職所得控除があり、税負担が大幅に軽減される。手続きは「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出。
  6. 確定申告の準備(源泉徴収票の保管)
    退職した年は年末調整がないため翌年2〜3月に確定申告が必要。源泉徴収票・各種控除証明書を保管する。
  7. iDeCoの手続き確認
    退職後は「加入者資格喪失」の届出が必要。運用指図者として継続するか、転職先で再開するか確認。

推奨退職スケジュール

タイミングやること
退職3〜4ヶ月前ボーナス支給日・退職申告期限を確認。転職先または退職後の計画を固める
ボーナス支給翌日〜上司に退職の意思を伝え退職届を提出。有給消化の日程を調整
退職2週間前離職票の交付を会社に依頼。社会保険・iDeCo等の手続き確認
退職日健康保険証を返却。雇用保険被保険者証を受取
退職翌日〜健保を任意継続 or 国保に切り替え(前年所得が高い→任意継続、低い→国保が安い傾向)。国保は自動切替ではない——市区町村の窓口に申請が必要(退職後14日以内が原則だが、過ぎても遡って加入できるため病院に行く前までに手続きすればOK)
離職票受取後すぐハローワークで受給申請(待機7日→給付制限1ヶ月→給付開始)
給付受給中国保 or 任意継続のまま継続。扶養には入らない(日額3,612円以上は入れない)
給付終了後このタイミングで扶養に入る(手続き1回で完結)。確定申告の準備(翌年2月〜)

よくある質問

Q. 退職の意思を上司に伝えた後、会社が引き留めて辞められません

法律上、退職届を提出してから2週間後には退職できます(民法627条)。会社の承認は不要です。引き留めが続く場合は「退職届」(意思表示)を内容証明郵便で送る方法も有効です。退職代行サービスの利用も選択肢のひとつです。

Q. 失業保険受給中にアルバイトはできますか?

週20時間未満かつ月に15日未満の範囲内であれば、ハローワークへの申告を条件にアルバイト可能です(収入により減額の場合あり)。虚偽申告は不正受給となり返還・罰則の対象になるため、必ず申告してください。

Q. FIREを目指して退職する場合、就職意思がないと失業保険はもらえませんか?

ハローワークは「積極的に就職を求めている人」が対象です。「当面は休養しながら仕事を探したい」「副業・フリーランスを模索中」の状態であれば申請できます。ただし申告内容は正直に行う必要があります。完全なFIRE(就職意思なし)の場合は本来の対象外です。

Q. ボーナス支給後すぐ辞めると人間関係が壊れませんか?

業務の引き継ぎを丁寧に行い、退職日まで誠実に仕事をすることが最大の礼儀です。ボーナス後の退職はよくあることで、特に珍しくありません。円満退職できれば後の参考人照会等でも困りません。

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