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パフォーマンス比較 2026年4月掲載

【最新】10カテゴリ5年トータルリターン完全比較
S&P500・FANG+・半導体・インド・新興国

2026年4月掲載

⚠️ 本記事の数値は2020年初〜2024年末の概算参考値です。投資推奨ではありません。

📋 目次
  1. 比較の前提と読み方
  2. 5年TRランキング一覧
  3. ①米国半導体:圧倒的な覇者
  4. ②FANG+・NASDAQ100:テック革命の果実
  5. ③日本半導体:AI特需で急成長
  6. ④インド株:次の新興国リーダー
  7. ⑤S&P500・オルカン:王道インデックスの立ち位置
  8. ⑥高配当(米国・日本):安定の代償
  9. ⑦新興国:中国リスクが重荷
  10. 円安の影響:日本人投資家の実感
  11. 次の5年はどのカテゴリが有望か
  12. よくある質問

「結局どれに投資すれば良かったのか?」——2020〜2024年の5年間を振り返ると、カテゴリによるリターンの差は驚くほど大きかったです。トップの米国半導体と最下位の新興国では、累積リターンの差が約10倍以上にもなります。

本記事では主要10カテゴリのトータルリターン(価格変動+配当の合計)を比較し、その背景と次の5年への示唆を解説します。

比較の前提と読み方

項目内容
比較期間2020年初〜2024年末(5年間)
リターンの定義トータルリターン(価格変動+配当再投資)
通貨各資産の原則通貨(米国株はUSD、日本株はJPY)。円建て換算は別途記載
数値の性格概算・参考値。実際の運用成績は時期・ファンドにより異なります
個別株代表的銘柄の参考値。個別株は指数より乖離が大きい
円安効果に注意:2020〜2024年でドル円は約105円→約157円(約50%の円安)。USD建て資産を円換算すると、ここに示すリターンより約40〜50%上乗せになります。日本人投資家にとっては「円安ボーナス」がリターンを大幅に押し上げた5年間でした。

5年TRランキング一覧

1
NVIDIA(米半導体個別)
NVDA / USD建て
+約2,100%
2
米国半導体ETF(SOX/SOXX/SMH)
セクターETF / USD建て
+約250%
3
NYSE FANG+
META・APPLE・AMAZON・NETFLIX・GOOGLE・NVIDIA等10銘柄 / USD建て
+約270%
4
日本半導体代表(アドバンテスト・東京エレクトロン等)
JPY建て・個別平均
+約200〜350%
5
NASDAQ100(QQQ / eMAXIS Slim)
米国テック100銘柄 / USD建て
+約145%
6
インド株(MSCI India / Nifty50)
USD建て
+約120%
7
日本高配当株(配当込み / 日経高配当50等)
JPY建て・配当再投資
+約120〜150%
8
S&P500(VOO / eMAXIS Slim)
米国大型株500銘柄 / USD建て
+約100%
9
オルカン(MSCI ACWI / eMAXIS Slim全世界)
全世界47カ国 / USD建て
+約80%
10
米国高配当ETF(VYM / HDV / SCHD)
配当再投資 / USD建て
+約65%
11
新興国(MSCI EM)
中国・インド・ブラジル等 / USD建て
+約25%

※ 数値はすべて2020年初〜2024年末の概算・参考値。実際の運用成績は時期・購入タイミングにより異なります。個別株は参考銘柄の代表値。

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①米国半導体:圧倒的な覇者

2020〜2024年の最大の勝者は疑いなく米国半導体、中でもNVIDIAです。AI・データセンター需要の爆発的拡大がGPU需要を押し上げ、株価は5年間で約21倍(+約2,100%)になりました。

🇺🇸 米国半導体 主要銘柄 5年参考リターン(USD建て)
銘柄ティッカー5年TR(概算)強み
NVIDIANVDA+約2,100% 🔥圧倒AI・データセンターGPU独占
BroadcomAVGO+約700%AI向けカスタムチップ・通信
AMDAMD+約250%CPU・GPU両輪。NVIDIA対抗
TSMC(ADR)TSM+約220%世界最先端ファウンドリー
ASMLASML+約140%EUV露光装置で独占
IntelINTC約-40%製造遅れ・競争力低下 低迷
米半導体ETF(SOXX等)SOXX/SMH+約250%個別リスク分散。業界全体に投資

注目はIntelの大幅下落です。半導体セクター全体が好調でも、競争に乗り遅れた企業は大きく負けます。ETFで業界全体に分散投資した場合は+約250%と、個別銘柄リスクを避けながらも高リターンが得られました。

②FANG+・NASDAQ100:テック革命の果実

NYSE FANG+はMETA・APPLE・AMAZON・NETFLIX・GOOGLE・NVIDIA・TESLA・SNOWFLAKE・SPOTIFY・MICROSOFTの10銘柄に均等投資する指数です。AI・プラットフォームビジネスの成長をまとめて享受できます。

🌐 FANG+ 主要構成銘柄 5年参考リターン(USD建て)
銘柄5年TR(概算)特記
META(旧Facebook)+約470%メタバース失敗→AI広告で復活。2022年の大底から超回復
NVIDIA+約2,100%AI革命の最大受益者
APPLE+約240%安定した高収益。株主還元優秀
NETFLIX+約260%広告付き低価格プラン・コンテンツ強化で回復
AMAZON+約110%ECより高収益のAWS(クラウド)が評価
TESLA約-30〜+50%期間によって大幅変動。2024年後半に復活
FANG+指数(均等)+約270%NVIDIAのウェイトが指数全体を押し上げ

NASDAQ100(+約145%)はFANG+より低くなります。FANG+が10銘柄に集中するのに対し、NASDAQ100は100銘柄に分散するためです。集中するほどリターンも高くなりますが、それはボラティリティも高くなるということでもあります。

③日本半導体:AI特需で急成長

日本の半導体関連株はグローバルAIサプライチェーンの恩恵を大きく受けました。ただし個別銘柄の差は大きく、銘柄選択が重要です。

🇯🇵 日本半導体 主要銘柄 5年参考リターン(JPY建て・配当込み)
銘柄コード5年TR(概算)事業
アドバンテスト6857+約400%半導体テスター。AI向けHBM試験で需要急増
レーザーテック6920+約350%EUVマスク検査装置で独占。ただし高ボラ
東京エレクトロン8035+約250%半導体製造装置の世界3位。安定感あり
ディスコ6146+約200%ウェーハ切断・研削装置で世界シェア高
信越化学工業4063+約150%シリコンウェーハ世界1位。安定高配当も
ルネサス6723+約180%車載マイコン世界3位。EV需要で成長
SCREEN HD7735+約200%洗浄装置でTSMCと深い関係

日本半導体の強みは「装置・材料」に集中していること。TSMCや台湾・韓国の半導体メーカーの設備投資が増えるほど、日本の装置メーカーに恩恵が来る構造です。

④インド株:次の新興国リーダー

インド株(MSCI India)の5年リターン(USD建て)は+約120%と、S&P500に迫る水準です。これは新興国の中では圧倒的な成績です。

🇮🇳 インド投資の方法と代表銘柄
手段特徴
インドETF(日本から購入可)1678(NF・インド株)等。手軽に投資可能
オルカン経由MSCI ACWIの新興国部分にインドが約20%含まれる
インド株式ファンド各社から複数ファンドが登場。純資産急増
代表個別(ADR)INFY(Infosys)、HDB(HDFC Bank)等
リスクの注意:インド株は高い成長性の一方、①ルピー安リスク②バリュエーションの割高感(PER25〜30倍)③インフラ整備の遅れ④コーポレートガバナンス課題など、新興国固有のリスクがあります。

⑤S&P500・オルカン:王道インデックスの立ち位置

S&P500(+約100%)とオルカン(+約80%)は、上位カテゴリと比べるとリターンは見劣りします。しかし「知識不要・ほったらかし・低コスト」で安定した複利を積み上げる観点では依然として最も現実的な選択肢です。

⑥高配当(米国・日本):安定の代償

高配当株は「成長より安定収入」の戦略です。5年のトータルリターンは控えめですが、毎年のキャッシュフローが得られる点が最大のメリットです。

💰 高配当株 5年参考リターン比較
銘柄/ETF5年TR(概算)配当利回り目安
米 VYM(バンガード高配当)+約65%約2.5〜3%
米 SCHD(シュワブ高配当)+約75%約3〜3.5%
米 HDV(iShares高配当)+約55%約3〜4%
日 三菱UFJ(8306)+約220%(JPY建て・配当込み)約3〜4%
日 三菱商事(8058)+約250%(JPY建て・配当込み)約3〜4%
日 KDDI(9433)+約80%(JPY建て・配当込み)約3〜3.5%
日 NTT(9432)+約70%(JPY建て・配当込み)約3%
日 日経高配当50ETF(1489)+約140%(JPY建て・配当込み)約3〜4%

日本高配当株は円安・企業のPBR改善・還元強化で米国高配当株を大幅に上回りました。特に銀行・商社は「低PBR解消」「増配」の追い風を受けて大きく上昇しました。

⑦新興国:中国リスクが重荷

MSCI新興国指数は5年で+約25%と最下位グループです。その最大の原因は中国株の不振です。

新興国投資の教訓:「新興国=高リターン」というのは過去の話。「新興国=中国リスク込み」という現実を認識した上で、インド等に絞った投資や、中国除き新興国ETFの利用も選択肢です。

円安の影響:日本人投資家の実感

2020〜2024年はドル円が約105円→約157円と約50%の円安が進みました。外貨建て資産を持つ日本人投資家には大きな追い風でした。

投資対象USD建てTR円換算TR(概算)
S&P500+約100%+約195%
オルカン+約80%+約170%
NASDAQ100+約145%+約268%
FANG++約270%+約455%
米半導体ETF+約250%+約425%

※為替ヘッジなし・円安約50%を上乗せした概算。実際はタイミングにより異なります。

円安は「追い風」でしたが、今後円高に転換した場合は逆風になります。為替リスクは長期投資では平均化される傾向がありますが、短期的な影響は大きくなります。

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次の5年はどのカテゴリが有望か

過去5年の勝者が次の5年も勝つとは限りません。以下はあくまで検討の視点であり、予測ではありません。

🔮 次の5年のシナリオ別考察
シナリオ有利なカテゴリ不利なカテゴリ
AIブームが継続米半導体・FANG+・NASDAQ100新興国・高配当
AIバブル崩壊・金利上昇高配当・日本株・新興国FANG+・NASDAQ100
インドの台頭が加速インド株・新興国(中国除き)中国重みが高い指数
円高転換(円安解消)円建て日本株・現金外貨建て全資産
脱炭素・エネルギー転換再エネ・電力・素材セクター化石燃料関連
長期投資家へのメッセージ:「次の覇者を当てる」のは非常に難しいです。過去に半導体の爆発的成長を2020年初に予測できた人はほとんどいません。だからこそS&P500やオルカンでの広範な分散が「平均的に正解を掴み続ける」手段として有効です。高リターンカテゴリへのアクセスは、コアをオルカン/S&P500で持ちながら「サテライト」として5〜20%程度に留めるのが現実的な方法です。

よくある質問

Q. FANG+とNASDAQ100はどちらが良いですか?

高リターン・高リスクを望むならFANG+、やや分散しながらテック成長を取りたいならNASDAQ100です。FANG+は10銘柄集中のため年間±50%超の振れがあり得ます。NISAのコア資産には向かず、サテライトとして一部を充てる考え方が適しています。

Q. 過去5年で最悪だった投資はどれですか?

インデックスカテゴリの中では新興国(MSCI EM)の+約25%が最も低い成績でした。個別株では中国テック株(Alibaba、Tencent等)が規制強化でピーク比-70〜80%下落した銘柄もあります。また2022年に金利上昇で高グロース株が軒並み-50〜70%下落した局面では、FANG+も大きく負けました。5年間を通算すると回復していますが、途中で売ると大損のケースもありました。

Q. 日本高配当株が米国高配当株より強かった理由は?

①円安(JPY安により日本企業の輸出競争力向上・為替差益)②東証のPBR改善要請(1倍割れ企業への株主還元圧力)③日銀の超低金利(不動産・銀行株の底上げ)④商社等の資源高恩恵の4つが主な要因です。米国高配当株は金利上昇(高格付け債券との競合)でむしろ割高感が出やすく相対的に低迷しました。

Q. FIREを目指す人は何に投資すべきですか?

FIRE目的の長期積立の王道はオルカンまたはS&P500の1本買いです。「半導体・FANG+を入れたい」場合は、コア(オルカン/S&P500)を70〜80%として、残り20〜30%をサテライトとして活用する考え方が現実的です。集中投資の高リターンは魅力ですが、暴落時に40〜50%下落するリスクに心理的・資金的に耐えられるかが重要です。

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