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体験談 REAL STORY

38歳会社員Aさんが
サイドFIREを達成した
資産3,200万円への12年間

⚠️ 本記事は情報提供目的です。投資推奨ではありません。投資は自己責任でお願いします。

2026年3月掲載 ・ 読了約10分

📋 Aさんのプロフィール(概要)

年齢38歳(サイドFIRE達成時)
職業大手ITメーカー・システムエンジニア(正社員)→ 週3フリーランスへ転向
家族構成既婚、子ども1人(8歳)、持ち家あり(ローン残あり)
投資開始26歳(月収手取り28万円のころ)
達成資産金融資産 3,200万円(住宅評価額・ローン残高は除く)
生活費の内訳4%取り崩し(年80万円)+ フリーランス収入(月平均22万円)

「35歳で完全FIRE」という夢が崩れた日

Aさんが最初にFIREという概念に出会ったのは、26歳のとき。当時は結婚したばかりで、子どももなく、家賃は妻と折半。手取り28万円のうち毎月10万円を積み立てられる環境だった。「このペースで行けば35歳で完全リタイアも夢じゃない」。そんな計算をしていた。

転機は28歳の長男誕生と、30歳での住宅購入だ。保育園の費用が月4〜5万円、住宅ローンの返済が月9万円。合わせて14万円近くが固定費として積み上がった。当然、月10万円の積み立ては不可能になり、一時は月3万円にまで落とした。

「35歳でフルFIREは諦めました。でもそこで投資をやめなかったのが、今につながっているんだと思います。とにかく金額は減らしてでも続けるを徹底した」

目標をサイドFIREに切り替えたのはこの頃だ。「完全リタイアではなく、働く量を自分でコントロールできる状態を目指す」という方向に頭が切り替わった。目標資産は3,000万円。4%取り崩しで年120万円、そこにフリーランスで月15〜20万円を稼げれば、家族4人で生活できる計算だ。

12年間の資産推移グラフ

下のグラフはAさんが26歳から38歳にかけて毎年末に記録してきた総資産の推移です。現金、国内株式、外国株式インデックスファンドの評価額を合計したもので、住宅評価額やローン残高は含んでいません。

※金融資産(現金+投資評価額)のみ。住宅関連は含まない

グラフを見ると、30〜33歳にかけて伸びが明らかに鈍化していることがわかります。住宅購入と育児費用の山場が重なったこの時期、積立額は月3〜5万円程度でした。それでも資産がゼロになることはなく、着実にプラスを維持し続けました。

大きく加速したのは34歳から。息子が小学校に入り、保育園費用がなくなった。同時にフリーランス案件を週末限定で受注し始め、その収入を全額投資に充てた。35歳時点で資産1,560万円。37歳で2,500万円を超え、「あとは時間の問題」という感覚があったとAさんは言う。

年代別:何に投資し、どれだけ積み立てたか

26〜28歳:基礎を作った「全力インデックス」の時代

この時期、Aさんが選んだのはeMAXIS Slim全世界株式(オルカン)一本でした。当時はつみたてNISAが始まる前だったため、特定口座での積み立てです。毎月10万円、ボーナス月はプラス10〜15万円を追加。生活費を徹底的に見直し、外食を月2回まで制限。スマホも格安SIMに切り替えた。

項目内容
月収(手取り)28万円
月間積立額10万円(ボーナス時は+15万円)
貯蓄率約36〜40%
主な投資先eMAXIS Slim全世界株式(特定口座)
期末資産(28歳末)約370万円

29〜33歳:試練の「出費増大期」を乗り越えた方法

住宅ローン(月9万円)と保育費(月4万5,000円)が重なる最もきつい時期。手取りは転職で34万円に上がったものの、固定費が増えすぎて積立は月3〜5万円が限界だった。

この時期に大切にしたルールは「積立をやめない」こと。金額は3万円まで落としても、口座引き落としの仕組みを止めなかった。結果的にこの期間は資産が年に100〜200万円しか増えなかったが、それでも累積積立額と複利が効いていた。

「3万円って、コーヒー1日2杯を断った額とほぼ同じじゃないですか。それくらいの金額でも、続けることに意味があると信じていた。実際その通りでした」

また、この時期にiDeCoを満額(月23,000円)にしたのも賢い判断でした。所得控除で住民税・所得税が年4〜6万円軽減され、実質的な積立負担が減りました。

34〜38歳:複利が「目に見える」加速期

34歳を境に状況は一変します。保育費がなくなり、月の余剰資金が一気に増加。フリーランスの週末案件(インフラ系の設計業務)が軌道に乗り、月3〜8万円の副収入が生まれ始めました。このタイミングでNISA成長投資枠を使い、S&P500連動ETF(VOO)も積み立て開始。

年齢年末総資産前年比増加額メモ
26歳末120万円投資開始年
28歳末370万円+250万円新婚・積立全開時代
30歳末580万円+210万円住宅購入・積立減額
32歳末780万円+200万円育児費ピーク
34歳末1,200万円+420万円副業開始・保育費消滅
36歳末1,980万円+780万円複利加速・副業軌道に
38歳末3,200万円+1,220万円サイドFIRE達成

ポイント:36〜38歳の2年間だけで資産が1,220万円増加しています。これは複利の効果が顕在化した証拠。元本が大きくなると、年利7%の絶対額が「自分の積立額」を超え始めます。

達成後のリアル:サイドFIREの「ある1日」

週5日のフルタイム正社員から週3日のフリーランスへ転向して8ヶ月が経ちました。Aさんに達成後の平日の過ごし方を聞くと、「最初の1ヶ月は何をすればいいかわからなかった」と苦笑いした。

6:30 起床。息子と一緒に朝食を作る。以前は深夜帰宅が多く、この時間は存在しなかった。
7:45 息子を小学校へ送り出す。毎日できるようになったのは、Aさんにとって予想外に大きな変化だったという。
8:30 フリーランス稼働日(週3)はリモートで仕事開始。残り2日(月・金)は完全フリー。
9:00 フリーの日はポートフォリオ確認(15分以内と決めている)。その後は読書か徒歩散歩。
10:30 ジム。週4〜5回通えるようになり、8ヶ月で体重が8kg減少。健康診断の数値も全項目正常に。
12:30 自炊で昼食。外食は月3〜4回に激減。食費は夫婦合計で月2.8万円と正社員時代より安くなった。
14:00 個人プロジェクト(技術系ブログ・記事執筆)。現在月5万円ほどの副収入。じわじわ育っている感覚がある。
15:10 息子の帰宅に合わせて公園へ。「この時間が一日で一番好き」とAさんは即答した。
18:00 妻と夕食を一緒に作る。以前は週3日は妻の「ひとりご飯」だった。夫婦の会話量が明らかに増えた。
21:30 就寝前の読書。最近は投資本より哲学書や育児書が増えている。

「FIRE後のリアル」は想像とどう違ったか

想像より良かったこと:時間の質の変化

サラリーマン時代の休日は「疲れを回復するための時間」でした。今の休みは「やりたいことをする時間」。同じ「休日」という言葉でも、中身がまったく違います。以前は日曜夜に「明日からまた…」という憂鬱があった。今はそれがない。この差は想定以上に大きかったとAさんは言います。

想像より大変だったこと:「暇」への対処

最初の1ヶ月は正直しんどかったそうです。「会社というコミュニティ」を失うのは、思ったより喪失感があった。同僚との日常会話、組織に属している安心感。そういったものが突然消えたとき、心にぽっかり穴が開く感覚がありました。

「最初の3週間は、昼間に外出するのが恥ずかしかった。平日の昼間に公園にいる自分を、近所の人にどう思われるか気にしてしまって。でも1ヶ月もすると慣れます(笑)」

想像と同じだったこと:お金の不安は消えない

「FIRE後はお金の不安がなくなる」と思っていたそうですが、そんなことはありませんでした。ただ、不安の種類が変わりました。「会社をクビになったらどうしよう」という漠然とした不安が、「株価が30%下がったとき資産がいくらになるか」という計算可能な不安に変わった。数字で把握できる不安は、対処ができます。

Aさんは月1回だけFireNaviのPortfolioアプリで資産確認をしています。「毎日見ると動揺するので月1回と決めた。それでも3,200万円の4%が80万円という計算さえ頭に入っていれば、余程のことがない限り生活は成立する。その確認が月1回あれば十分」

Aさんが「あのときこうすれば良かった」と思うこと

これからサイドFIREを目指す人へ

Aさんに最後に聞いたのは、「あなたのような状況でない、年収が低い人や30代後半から始める人はどうすべきか」という質問でした。

「いつ始めてもいい、じゃなくて、今日始めるしかないと思います。私も36歳まで複利の実感がなかった。でも36〜38歳の2年間で1,200万円増えた。これは26〜35歳の9年間の積み上げがあって初めてできたことです。だから今すぐ、月1万円からでいいので始めてほしい」

Aさんが使い続けているのは、シンプルなインデックス積み立てとiDeCo、そしてポートフォリオの月1回チェック。それだけです。特別な株式選択スキルも、複雑な資産運用も必要ありませんでした。

あなたのサイドFIRE達成年数をシミュレーション

Aさんのケースは「月10万円積立・年利7%想定・12年継続」という戦略でした。あなたの条件では何年でサイドFIREに届くか、FireNaviのシミュレーターで無料で試算できます。初期資産・月積立額・想定利回りを入力するだけで、グラフ付きで目標達成年数が一目でわかります。

※本記事の体験談はFireNavi編集部が構成したケーススタディです。実在の個人・法人とは一切関係ありません。投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任のもとで行ってください。

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Kei
Kei FireNavi 運営者

30代会社員・投資歴10年。インデックス投資をコアに、ハイテク個別株をサテライトで運用。サイドFIREを最初のマイルストーンに資産形成中。完全独学でFIREを研究し、FireNaviを個人開発・運営。

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