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テーマ株・防衛 2026年4月掲載

防衛関連銘柄【2026】
三菱重工・IHI・LMT・RTX…具体的な投資方法を解説

2026年4月掲載 | 執筆:Kei(ITエンジニア・投資歴10年)

⚠️ 本記事は情報提供目的です。投資は自己責任でお願いします。

📋 目次
  1. なぜ今、防衛株が注目されるのか
  2. 日本株:三菱重工・川崎重工・IHIほか
  3. 米国株:LMT・RTX・NOC・GD
  4. ETF:ITA・XARの比較
  5. 銘柄比較表
  6. リスクと注意点
  7. よくある質問

ウクライナ戦争・中東情勢・台湾海峡の緊張……地政学リスクが高まる中、世界各国が防衛費を増額している。日本もNATO基準のGDP比2%目標を掲げ、2027年度には年間約11兆円の防衛費が見込まれる。この構造的な需要拡大が防衛関連株への関心を高めている。

この記事では日本株・米国株・ETFを具体的な銘柄名とともに解説し、投資判断に役立つ情報を提供する。

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なぜ今、防衛株が注目されるのか

防衛株の本質:景気循環に左右されにくい
防衛予算は景気後退時でも削られにくい。むしろ地政学リスクが高まるほど需要が増す「逆相関」の特性がある。ただし、政策変更・和平進展・予算削減で急落するリスクも持つ。

日本株:三菱重工・川崎重工・IHIほか

東証プライム
7011 MHI
三菱重工業
日本最大の防衛企業。戦闘機(F-2・次期戦闘機)・護衛艦・ミサイル・ロケットを手がける。防衛事業はセグメント売上の約3割。エネルギー・航空事業とのシナジーも強み。防衛費倍増の最大の受益株。
東証プライム
7012 KHI
川崎重工業
潜水艦・護衛艦・哨戒機(P-1)を担当する防衛の重要プレイヤー。潜水艦建造能力は国内でほぼ独占。航空宇宙・エネルギー・車両(新幹線)など多角化企業。防衛事業売上比率は約20%。
東証プライム
7013 IHI
IHI
航空機エンジン(F110・XF9国産エンジン)・ロケットエンジン・艦艇用機械を製造。次期戦闘機のエンジン開発に参画。民間航空機エンジンも手がけ、防衛と民需のデュアルユース技術が強み。
東証プライム
6503 MELCO
三菱電機
防衛システム(レーダー・指揮統制システム・誘導装置)の国内首位。イージス艦のレーダーシステムも担当。FA機器・昇降機・宇宙システムを含む多角化企業で、防衛比率は売上の約10%。
東証プライム
6302 SUMITOMO
住友重機械工業
機雷・爆弾などの弾薬・火器を製造。防衛専業ではないが、防衛関連製品の製造能力を持つ。精密機械・産業機械も手がける。防衛費倍増で弾薬備蓄の需要増加が見込まれる。
東証プライム
7270 SUBARU
SUBARU(富士重工)
UH-60J救難ヘリコプター・T-7練習機などの航空機製造も担う。民間自動車(スバル)が主力だが、防衛・航空事業は安定した政府需要あり。AWD技術を活かした次世代防衛車両にも注目。

米国株:LMT・RTX・NOC・GD

米国は世界最大の防衛産業を有し、上場している防衛企業も多い。日本の証券口座から購入できる主要銘柄を紹介する。

NYSE
LMT
Lockheed Martin
世界最大の防衛企業。F-35戦闘機・PAC-3ミサイル・C-130輸送機など。日本にもF-35を輸出。売上の約97%が政府向け。安定した政府契約と高い配当(約3%)が魅力。時価総額は約15兆円。
NYSE
RTX
RTX(レイセオン・テクノロジーズ)
パトリオットミサイル・ジェットエンジン(プラット&ホイットニー)・航空機システム。防衛と民間航空のデュアルユース企業。配当利回り約2%、自社株買いも積極的。ウクライナ向けミサイル需要で急成長。
NYSE
NOC
Northrop Grumman
B-21爆撃機・宇宙システム・サイバーセキュリティに強み。宇宙・無人機分野でのプレゼンスが高く、次世代防衛の中核企業。配当利回り約2%。時価総額約7兆円。
NYSE
GD
General Dynamics
スターリンカー対艦ミサイル・コロンビア級潜水艦・M1エイブラムス戦車・ガルフストリームビジネスジェット。防衛と民間航空の複合企業。配当利回り約2%、25年以上連続増配の優良株。

ETF:ITA・XARの比較

ETF運用会社経費率組入銘柄数特徴
ITAiShares(BlackRock)0.40%約35銘柄米国航空宇宙・防衛に特化。LMT・RTX・NOC・GD等を均等ウェイトに近い形で保有。ロッキードの比率が高め
XARState Street(SPDR)0.35%約30銘柄ITAより均等ウェイトに近く、中小防衛企業も組み入れ。経費率はITAより低い
DFENDirexion1.02%約20銘柄(3倍レバ)防衛株の3倍レバレッジETF。ハイリスク・ハイリターン。長期保有には不向き
日本の防衛株ETFは?
2026年時点で日本株のみの防衛特化ETFは国内市場にほとんどない。日本の防衛株に投資する場合は個別株か、三菱重工・川崎重工を含む「防衛関連」アクティブファンドを探す必要がある。

銘柄比較表

銘柄区分配当防衛比率特徴
三菱重工(7011)日本株あり(約1%)約30%防衛費倍増の最大受益株、多角化
川崎重工(7012)日本株あり(約1%)約20%潜水艦・哨戒機で独自の地位
IHI(7013)日本株あり(約1%)約15%航空エンジン・ロケットでハイテク
Lockheed Martin(LMT)米国株約3%約97%純粋防衛株、安定配当、F-35独占
RTX米国株約2%約60%防衛+民間航空の安定収益
ITA ETFETF少ない100%米国防衛分散、経費率0.40%

リスクと注意点

地政学リスクの急変

停戦・和平交渉が進むと防衛株は急落することがある。ロシア・ウクライナの停戦交渉が報じられた際、欧州防衛株が数日で20%近く下落した例がある。

倫理・ESGの観点

武器製造企業への投資は、投資家の価値観・倫理観によって判断が分かれる。ESG投資を重視するファンドは防衛企業を除外していることが多い。投資判断は自身の価値観に沿って行うことが重要だ。

政府予算・政策リスク

防衛費は議会の予算審議や政権交代により変動する。米国では毎年の予算協議で継続的資金調達(CR)問題が生じることもある。日本でも防衛費2%目標の財源問題が残っている。

FIRE投資家向けの組み込み方
防衛株はコア(オルカン等)の10%以内でサテライト投資として組み込むのが安全。地政学リスクへのヘッジとして少額持つことで、リスク分散効果が期待できる。個別株より分散されたITA/XARからスタートするのが初心者向け。

日本の防衛費増額タイムライン:いつ・いくら増えるのか

防衛株の投資判断に必要な「予算の具体的な数字と時期」を整理します。

年度防衛費(兆円)対GDP比主な用途・注目点
2022年度約5.4兆円約0.96%安保三文書改定、増額方針決定
2023年度約6.8兆円約1.2%ミサイル(トマホーク)取得開始
2024年度約7.9兆円約1.4%護衛艦・戦闘機(F-35)取得加速
2025年度約8.7兆円約1.5%次期戦闘機(GCAP)開発費計上
2026年度約10兆円約1.7%反撃能力整備・弾薬備蓄拡充
2027年度(目標)約11兆円約2.0%NATO基準達成。防衛費倍増完成

2022年から2027年の5年間で予算が約2倍になります。この増額分は主に国内防衛企業への発注として流れます。三菱重工・川崎重工・IHIは長期の受注増が確実視されており、これが株価の上昇ドライバーになっています。

防衛株パフォーマンス比較(2022〜2026年)

防衛費増額が宣言された2022年以降の株価リターンを比較します(目安値・配当含む概算)。

銘柄2022年〜2026年4年間リターン2026年PER目安配当利回り
三菱重工(7011)+約400〜500%約25〜30倍約0.8%
川崎重工(7012)+約300〜400%約20〜25倍約1.0%
IHI(7013)+約200〜300%約20倍約0.9%
Lockheed Martin(LMT)+約30〜50%約18〜20倍約2.8%
RTX+約40〜60%約20倍約2.2%
ITA ETF+約40〜60%約0.5%
日経平均(比較)+約60〜70%

日本の防衛株(特に三菱重工)は日経平均を大幅に上回るリターンを記録。ただしすでに大きく上昇した後であり、PERも割高水準にあります。今から投資する場合は「防衛費拡大の恩恵はまだ続くが、既に織り込み済みの部分も大きい」という認識が必要です。

よくある質問

Q. 日本の防衛関連銘柄の代表的な銘柄は何ですか?

三菱重工(7011)・川崎重工(7012)・IHI(7013)・三菱電機(6503)・住友重機械工業(6302)が代表的です。日本の防衛費がGDP比2%目標に向けて増加する中、これらの企業の防衛事業部門は受注拡大が期待されています。

Q. 米国の防衛株で日本から買えるETFはありますか?

ITA(iShares 米国航空宇宙・防衛ETF)とXAR(SPDR 航空宇宙・防衛ETF)が代表的です。どちらもLMT・RTX・NOCなど米国大手防衛企業を分散保有できます。国内証券会社の米国株口座やNISA成長投資枠で購入可能です。

Q. 防衛株は倫理的に問題ないですか?

防衛株への投資は倫理観によって判断が分かれます。兵器製造企業への投資を避けるESG投資の考え方がある一方、国家安全保障を支えるインフラとして必要不可欠という見方もあります。投資家自身の価値観で判断してください。なお、一部のETFはESGスクリーニングで防衛株を除外しています。

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