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ランサムウェア被害・国家関与のサイバー攻撃・生成AIを悪用した詐欺が急増する中、サイバーセキュリティは企業にとって「削れないIT予算」になっている。この記事ではサイバーセキュリティ関連の米国株・日本株・ETFを具体的な銘柄名とともに解説する。
なぜサイバーセキュリティ株が注目されるのか
| 背景 | 内容 |
|---|---|
| ランサムウェア被害増加 | 企業への身代金要求型攻撃が世界的に急増し、被害額も高額化 |
| クラウド・リモートワーク普及 | 社内ネットワークの「境界防御」が通用せず、ゼロトラスト需要が拡大 |
| 生成AIの悪用 | フィッシングメール・ディープフェイクによる詐欺が高度化し対策需要が増加 |
| 各国の規制強化 | 個人情報保護・重要インフラ防護の法規制強化でセキュリティ投資が義務化 |
景気後退に強いとされる理由
サイバー攻撃対策は「攻撃されたら事業停止・巨額の賠償リスク」に直結するため、IT予算の中でも削減されにくい項目とされる。不況期でもセキュリティ投資の優先順位が下がりにくい構造的な需要が特徴。
サイバー攻撃対策は「攻撃されたら事業停止・巨額の賠償リスク」に直結するため、IT予算の中でも削減されにくい項目とされる。不況期でもセキュリティ投資の優先順位が下がりにくい構造的な需要が特徴。
米国株:CrowdStrike・Palo Alto Networks・Fortinet
NASDAQ
CRWD
CrowdStrike
クラウド型エンドポイント(PC・サーバー)セキュリティの最大手。AIベースの脅威検知プラットフォーム「Falcon」を展開。サブスクリプション型で高い売上成長率と粗利率を維持。時価総額でセキュリティ企業首位級。
NASDAQ
PANW
Palo Alto Networks
次世代ファイアウォールで知られる総合セキュリティ大手。M&Aで事業領域を拡大し、クラウド・エンドポイント・SOC自動化まで幅広くカバー。「プラットフォーム化戦略」で顧客単価の引き上げを推進。
NASDAQ
FTNT
Fortinet
ネットワークセキュリティ機器(ファイアウォール)大手。ハードウェア・ソフトウェア一体型で高い利益率を確保。中堅企業向けにも強く、価格競争力のあるポジション。安定した黒字経営が特徴。
NASDAQ
ZS
Zscaler
クラウド型ゼロトラストセキュリティの専業企業。社内ネットワークを介さず直接クラウドサービスへ安全に接続する仕組みを提供。リモートワーク普及の恩恵を大きく受けた成長株。
NYSE
S
SentinelOne
AIを活用した自律型エンドポイント防御が強み。CrowdStrikeの競合として急成長中。まだ赤字だが売上成長率は高水準。ボラティリティが大きい点には注意が必要。
NASDAQ
OKTA
Okta
ID・アクセス管理(IAM)の専業大手。「誰が・どこから・何にアクセスできるか」を一元管理するクラウド認証基盤を提供。ゼロトラストの根幹を担うインフラ企業として評価される。
日本株:トレンドマイクロ・ラック・SBテクノロジー
東証プライム
4704 Trend Micro
トレンドマイクロ
日本発・法人向けセキュリティソフトの世界大手。ウイルス対策からクラウドセキュリティ「Trend Vision One」まで展開。売上の大半を海外(日米欧)で稼ぐグローバル企業。配当利回りも比較的高め。
東証プライム
3857 LAC
ラック
セキュリティ専業のパイオニア企業。官公庁・大企業向けの脆弱性診断・インシデント対応(サイバー救急隊)に強み。国内の重大インシデント対応実績が豊富で、専門人材の質に定評がある。
東証プライム
4726 SB Technology
SBテクノロジー
ソフトバンクグループのセキュリティ・クラウド事業会社。マネージドセキュリティサービス(MSS)を法人向けに提供。親会社との連携を活かした大型案件の獲得力が強み。
東証グロース
3692 FFRI
FFRIセキュリティ
国産エンドポイントセキュリティソフトの専業メーカー。官公庁・防衛関連での採用実績があり、外国製品に依存しない「純国産」であることが強み。時価総額は小型で値動きが大きい点に注意。
ETF:CIBR(First Trust)
| ETF | 運用会社 | 経費率 | 組入銘柄数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| CIBR | First Trust | 0.60% | 約30〜35銘柄 | サイバーセキュリティ専業ETFの代表格。CrowdStrike・Palo Alto Networks・Fortinet・Zscalerなどを幅広く組み入れ |
| BUG | Global X | 0.50% | 約25〜30銘柄 | CIBRより経費率が低め。純粋なセキュリティ専業企業に絞った構成が特徴 |
| HACK | ETFMG | 0.60% | 約60銘柄 | 老舗のサイバーセキュリティETF。組入銘柄数が多く分散性が高い |
サイバーセキュリティ銘柄特有のリスク
(1)成長株が多く、金利上昇局面ではバリュエーション調整のリスクが大きい。(2)競合が非常に多く、技術革新のスピードが速いため優劣が入れ替わりやすい。(3)大型のセキュリティ侵害事故が自社で起きると、信用失墜で株価が急落するリスクもある。
(1)成長株が多く、金利上昇局面ではバリュエーション調整のリスクが大きい。(2)競合が非常に多く、技術革新のスピードが速いため優劣が入れ替わりやすい。(3)大型のセキュリティ侵害事故が自社で起きると、信用失墜で株価が急落するリスクもある。
銘柄比較表
| 銘柄 | 区分 | 強み | 収益性 | リスク |
|---|---|---|---|---|
| CrowdStrike(CRWD) | 米国株 | エンドポイント防御最大手 | 高成長・黒字化進行中 | 高(成長株バリュエーション) |
| Palo Alto Networks(PANW) | 米国株 | 総合プラットフォーム | 安定黒字 | 中 |
| Fortinet(FTNT) | 米国株 | ネットワーク機器で高収益 | 高い利益率 | 低〜中 |
| トレンドマイクロ(4704) | 日本株 | グローバル展開・配当 | 安定 | 低〜中 |
| ラック(3857) | 日本株 | 国内インシデント対応の専門性 | 中規模・安定 | 中 |
| CIBR ETF | ETF | セキュリティ全体に分散 | 個別株よりマイルド | 中(テーマ全体の調整リスク) |
FIRE投資家向けの組み込み方
サイバーセキュリティ銘柄は成長期待が高い分、株価の変動も大きい。コア(オルカン等)の5〜10%以内でサテライト投資として組み込むのが現実的だ。個別銘柄選定に自信がなければ、CIBRなどのETFで業界全体に分散投資する方法もある。日本株なら配当も出るトレンドマイクロが比較的安定した入り口になる。
サイバーセキュリティ銘柄は成長期待が高い分、株価の変動も大きい。コア(オルカン等)の5〜10%以内でサテライト投資として組み込むのが現実的だ。個別銘柄選定に自信がなければ、CIBRなどのETFで業界全体に分散投資する方法もある。日本株なら配当も出るトレンドマイクロが比較的安定した入り口になる。
よくある質問
Q. サイバーセキュリティ関連のETFはありますか?
CIBR(First Trust NASDAQ サイバーセキュリティETF)が代表的です。CrowdStrike・Palo Alto Networks・Fortinet・Zscalerなどを組み入れ、サイバーセキュリティ企業に幅広く投資できます。経費率は0.60%です。
Q. トレンドマイクロは日本のサイバーセキュリティ銘柄ですか?
はい。トレンドマイクロは東証プライム上場の日本発セキュリティ企業で、法人向けウイルス対策・クラウドセキュリティで世界的なシェアを持ちます。売上の大半を海外(特に日米欧)で稼ぐグローバル企業です。
Q. サイバーセキュリティ株はなぜ景気後退に強いといわれるのですか?
サイバー攻撃対策は企業にとって「削れないコスト」とされ、景気後退局面でもIT予算の中で優先順位が下がりにくい傾向があります。ランサムウェア被害の増加や規制強化も需要を下支えする構造的要因です。
