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節税・制度 2026年3月掲載

iDeCoの出口戦略|
60歳受取は一時金・年金どっちが得?税金を最小化する方法

2026年3月掲載

⚠️ 本記事は情報提供目的です。投資推奨ではありません。投資は自己責任でお願いします。

📋 目次
  1. iDeCoの受取方法3種類
  2. 一時金受取:退職所得控除を使う
  3. 年金受取:公的年金等控除を使う
  4. 一時金 vs 年金:どちらが節税できるか
  5. FIREした場合の注意点
  6. まとめ

iDeCoは積立時の節税だけでなく、受取時にも大きな節税メリットがあります。しかし受取方法を間違えると税負担が跳ね上がります。一時金・年金・併用の3パターンを比較し、税金を最小化する最適な出口戦略を解説します。

iDeCoの受取方法3種類

受取方法概要適用される控除
①一時金(一括受取)全額を一度に受け取る退職所得控除
②年金(分割受取)5〜20年間に分けて受け取る公的年金等控除
③一時金+年金(併用)一部を一時金、残りを年金で受け取る両控除を活用
2024年制度改正のポイント:退職金と同じ年にiDeCoを一時金受取した場合、退職所得控除の計算が不利になるケースがあります(「退職金とiDeCoの5年ルール・19年ルール」)。勤務先の退職金受取時期との調整が必須です。

一時金受取:退職所得控除を使う

iDeCoを一時金で受け取ると退職所得として扱われ、退職所得控除が適用されます。

🧮
退職所得控除の計算式
加入年数20年以下:控除額 = 40万円 × 加入年数(最低80万円)
加入年数20年超:控除額 = 800万円 + 70万円 × (加入年数 − 20年)

例)iDeCo加入30年の場合:
控除額 = 800万円 + 70万円 × 10年 = 1,500万円

課税対象 = (受取額 − 1,500万円) × 1/2
※ 受取額が控除額以下なら税金ゼロ
加入年数退職所得控除額非課税で受け取れる上限
10年400万円400万円
20年800万円800万円
25年1,150万円1,150万円
30年1,500万円1,500万円
35年1,850万円1,850万円

※ 勤務先の退職金と合算して計算するため、退職金がある場合は調整が必要です。

年金受取:公的年金等控除を使う

iDeCoを年金として分割受取すると雑所得(公的年金等)として扱われ、公的年金等控除が適用されます。

年齢公的年金等控除の概要
65歳未満年金収入60万円以下は全額控除。60万円超は最低25%控除
65歳以上年金収入110万円以下は全額控除。110万円超は最低25%控除

65歳未満の場合、iDeCo年金受取額が年60万円(月5万円)以下なら税金ゼロです。65歳以降に受け取ると控除額が増え、公的年金と合算しても税負担を抑えやすくなります。

一時金 vs 年金:どちらが節税できるか

ケース有利な受取方法理由
受取額が退職所得控除以下一時金税金ゼロ。早期に全額受け取れる
受取額が退職所得控除を大きく超える年金 or 併用年金で分散すると税率が下がる場合あり
勤務先の退職金が多い年金退職所得控除の枠を退職金で使い切るため
FIRE後で収入がない65歳未満年金(月5万円以内)公的年金等控除で年60万円まで非課税
公的年金受取が多い65歳以降一時金(先に受取)65歳以降に年金として受け取ると公的年金と合算されて税負担が増えるケースあり

FIREした場合の注意点

40代FIRE組の典型的な戦略:40代でFIRE → 60歳まで新NISAの資産で生活 → 60歳でiDeCoを一時金受取(退職所得控除で非課税or低税) → 65歳以降は公的年金を受け取りながら必要に応じて資産取り崩し。このフェーズ設計が重要です。

まとめ

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Kei
Kei FireNavi 運営者

30代会社員・投資歴10年。サイドFIREを最初のマイルストーンに資産形成中。iDeCoとNISAを使い分けながら60歳以降の出口設計を考えています。

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