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FIRE × 年金 2026年3月掲載

FIRE後の年金はいくら?
繰上げ・繰下げ受給と最適戦略

2026年3月掲載

⚠️ 本記事は情報提供目的です。投資推奨ではありません。投資は自己責任でお願いします。

📋 目次
  1. FIRE後の国民年金(第1号)に切り替わる
  2. FIREすると年金はいくら減るか(早見表)
  3. 繰上げ受給 vs 繰下げ受給(FIRE後の最適解)
  4. 年金だけでは足りない分を補う3つの方法
  5. iDeCo・新NISAとの組み合わせ戦略
  6. まとめ

FIREを達成した後に多くの人が気になるのが「老後の年金はどうなるのか」という問題です。会社員を辞めると厚生年金の加入が終わり、国民年金第1号被保険者に切り替わります。その結果、将来もらえる年金額は大きく変わります。本記事では、FIRE後の年金額の変化・繰上げ・繰下げ受給の損益分岐点・不足分を補う方法を徹底解説します。

FIRE後の国民年金(第1号)に切り替わる

会社員として働いている間は、厚生年金(第2号被保険者)に加入しており、国民年金(基礎年金)と厚生年金(報酬比例部分)の両方が積み上がります。FIREして会社を辞めると、国民年金第1号被保険者に切り替わり、厚生年金の上乗せ分の積立が止まります。

切り替え時の手続き

ポイント:FIREしても国民年金保険料を60歳まで払い続ければ、基礎年金部分は満額に近づけることができます。保険料の未払いは将来の年金額に直接影響するため、保険料免除制度や任意加入制度の活用も視野に入れましょう。

FIREすると年金はいくら減るか(早見表)

実際に年金額がどう変わるかを、40歳FIREのケースと60歳まで働いたケースで比較します。以下はあくまでも概算値であり、実際の年金額は日本年金機構の「ねんきんネット」で確認してください。

ケース厚生年金加入期間想定月額年金(65歳受給)
40歳FIRE約20年間(22〜40歳)約10〜12万円
50歳FIRE約30年間(22〜50歳)約12〜14万円
60歳まで働く約40年間(22〜60歳)約15〜17万円
差額(40歳FIRE vs 60歳まで)月4〜7万円の差

内訳として、基礎年金(国民年金)の満額は月約6.7万円(2026年度)。40歳FIREの場合、FIRE後も国民年金保険料を払い続ければ基礎年金部分は満額に近くなりますが、厚生年金の報酬比例部分が少なくなります。

📊
年金額の正確な確認方法
日本年金機構の「ねんきんネット」にログインすると、自分の加入歴に基づいた将来の年金見込み額を確認できます。「50歳以上」の機能では現在のまま働いた場合・今すぐ辞めた場合の両パターンを比較できます。FIRE計画時に必ず一度確認しましょう。

繰上げ受給 vs 繰下げ受給(FIRE後の最適解)

年金は原則65歳から受給できますが、繰上げ(最大60歳から)または繰下げ(最大75歳まで)を選択できます。FIREした人にとってどちらが有利かを考えます。

項目繰上げ受給繰下げ受給
受給開始可能年齢60〜64歳66〜75歳
増減率月0.4%減額月0.7%増額
最大増減最大24%減(60歳受給)最大84%増(75歳受給)
損益分岐点76歳(76歳未満で死亡なら得)81歳(81歳以降生存なら得)
FIREとの相性△ 月額が恒久的に減る○ 資産で乗り切り長寿リスク対策

FIREerにとっての繰上げ受給のリスク

繰上げ受給を選ぶと、減額は一生涯続きます。60歳で繰上げると65歳受給の76%しか受け取れません。FIRE後は資産から生活費を賄えるため、多くの場合は焦って繰り上げる必要はありません。

FIREerにとっての繰下げ受給の優位性

FIRE後の生活費は新NISA・iDeCoの取り崩しで賄い、年金は70〜75歳まで繰り下げるのがFIREerにとって合理的な選択です。

FIRE後の年金戦略の基本:60〜75歳の「FIRE前半期」は新NISA・iDeCoで生活費を確保し、年金は65歳以降70〜75歳まで繰り下げるのが長寿リスクへの最善策です。資産が十分あるFIREerほど繰下げが有効です。

年金だけでは足りない分を補う3つの方法

FIRE後の年金は月10〜12万円程度(40歳FIREの場合)が目安です。生活費が月20〜25万円必要なら、差額の10〜15万円を他の手段で補う必要があります。

① iDeCoの出口(60歳以降の受取)

iDeCoは60歳以降に一時金または年金として受け取れます。一時金なら退職所得控除が使え、大きな節税効果があります。FIRE前に積み立てたiDeCoを60歳以降の生活費として活用することで、65歳の年金開始前の資金を確保できます。

② 新NISAの取り崩し(4%ルール)

新NISA口座の資産を年4%ずつ取り崩す4%ルールは、FIREerの定番戦略です。3,000万円の資産なら年120万円(月10万円)を非課税で取り崩せます。年金受給前の65歳までの資金をNISAで賄いつつ、年金受給後は取り崩しペースを落として資産を長持ちさせます。

③ サイドFIRE・副業収入

完全FIREではなくサイドFIRE(週2〜3日程度の軽い仕事)を選べば、月3〜8万円の収入が得られます。この収入だけで年金との差額を埋められるケースも多く、資産の取り崩しを最小限に抑えられます。

💡
「3本柱」で老後の安定を作る
①新NISA(取り崩し)+ ②iDeCo(受取)+ ③公的年金(繰下げ)の3本柱を組み合わせることで、老後の収支を安定させることができます。年金だけに頼らない複線型の収入設計がFIRE成功の鍵です。

iDeCo・新NISAとの組み合わせ戦略

FIRE後の資産運用では、iDeCoと新NISAを組み合わせて老後資金を効率よく確保することが重要です。時系列で整理すると以下のようなイメージです。

年齢帯主な収入源ポイント
FIRE直後〜60歳新NISAの取り崩し・サイドFIRE収入iDeCoはまだ引き出せない。NISAと副業で生活
60〜65歳iDeCo受取(一時金 or 年金)+新NISAiDeCoを一時金受取で退職所得控除を活用
65〜70歳新NISAの取り崩し(年金は繰下げ中)年金繰下げのため、NISAでつなぐ期間
70歳以降年金(42%増)+新NISAの取り崩し年金が増えるため取り崩しペースが落ちる
75歳以降年金(84%増)+残余資産長寿対策完了。資産が底をつきにくい構造

iDeCo受取は一時金 vs 年金どっちが得?

FIRE後の退職金が少ない場合、iDeCoの一時金受取では退職所得控除を最大限活用できます。一方、iDeCoを年金受取にすると公的年金等控除が使えます。iDeCoの資産額や他の退職金・年金額によって最適解は変わるため、「067-ideco-deguchi.html」で詳しく解説しています。

まとめ

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Kei
Kei FireNavi 運営者

30代会社員・投資歴10年。年金戦略は70歳繰下げをベースに新NISA取り崩しとの組み合わせを検討中。老後資金の3本柱設計を実践しています。

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